通常、Dockerコンテナはデフォルトでコンテナの実行ユーザはrootになります。
セキュリティを考慮するとrootユーザでの実行は、コンテナが侵害された場合、root権限を盗られてしまいます。またホストまで侵害されてしまった場合はホストのroot権限まで盗られてしまうことになり、root権限でコンテナ実行は推奨されないというのが昨今のDocker運用のスタンダードです。
一方でnginxの公式Dockerイメージはrootで実行されます。これはnginxがmasterプロセスがroot、workerプロセスがnginxユーザがプロセスオーナーになります。
http、https経由でコンテナが侵害される場合はwokrerプロセスが侵害されることになるので、非rootユーザであるnginx
ユーザの範疇だけに被害が収まるはずです。masterプロセスしか実行していないrootは盗られません。
以上のことから、nginxのDockerコンテナにおいては、公式イメージのコンテナはデフォルトのroot実行で運用して大丈夫なのではないかと考えています。
と、いろいろ調べてるうちに、かの徳丸先生も同じようなことおっしゃっているので確信に変わったのでした。